先日、歯医者さんで初めて歯を抜いてきました!でも、ご存知の通り(?)私は現在、膠原病の皮膚筋炎と、合併症の間質性肺炎の治療で薬を飲んでいます。そんな治療をしている中、「安全に歯を抜くことができるのか?というか、抜いちゃっていいのか?」心配で調べたものの、あまり情報が見つかりませんでした。なので、こちらでは私の体験談をお話しさせていただきます。
1. 経路
まず、今回歯を抜くことになったいきさつを。
実は、初夏頃から上の左奥歯の痛みがあり、その詰め物の治療で地元の歯医者さんに通っていました。その治療は無事済んだのですが、それと関係ない右上の親知らずの虫歯が結構ひどいので、隣の歯に影響する前にどうにかするべき、とのこと。
この右上の親知らずとは、数年前から全く痛むことなく頭を出していたコです。「痛まなくて良い子だわ〜、私は親知らず抜かなくてよさそう!」なんて思っていたものの、やっぱりちゃんと歯磨きできていなかった様子で…(汗)少し考えて、「しょうがないから抜こう!」と決心したのですが、落ち着いて考えてみると、抜歯って何気にそれなりの医療処置ですよね…?
というのも、数年前ダーリンが親知らずを抜いた時、歯茎の中でなんだかとんでもない角度ではえていたらしく、2時間くらいにおよぶ手術になってしまったことがありました。(あの時は私までカナリあせりました!汗)しかも、私は皮膚筋炎・間質性肺炎のための薬を毎日飲んでいます。なので、歯医者さんには「ちょっと複雑な問題かもしれなので、主治医とまず相談してみます」と伝えて調べることにしました。
2. 不安点・薬
抜歯に関してやっぱり一番不安だったのは、普段薬をのんでいる自分が抜歯をしても大丈夫なのか、そして抜歯の時に必要であろう薬と普段の薬との相性でした。
2.1. 皮膚筋炎・間質性肺炎の治療に今飲んでいる薬
5年前に治療を始めた頃は色々な種類の薬をのんでいましたが、今現在私がのんでいる薬はワケあって以下の2種類だけです。
- プレドニン 5mg
- プログラフ 1mg (1日3錠)
自己免疫疾患である皮膚筋炎は、自分の免疫力が自分の体を攻撃してしまう状態なので、プレドニンやプログラフなどで免疫力を抑える必要があります。免疫力を低下させているため、普段から風邪やインフルエンザなどの感染症に対する注意がとても大切です。そして、抜歯をする場合、今まで歯があった部分にぽっかり穴が空くワケなので、当然細菌感染の危険性が高まります。私のように、普段から免疫抑制剤を飲んでいる人にはとても危険そうですよね!(汗)
2.2. 主治医と相談
主治医と話す前に歯医者さんと話した際、「病気の治療中の人は、普段の薬を一時的にやめて処置する場合もある」と聞きましたが、私は「多分それは無理でしょ!」と思いました。そして、主治医に聞いてみたところ、私の思っていた通り、薬をやめる必要はナシ。そして、(事前に歯医者さんに聞いてあった)痛み止めのロキソニンを使うのも問題ナシ。ただ、必ず抗生剤を処方してもらうように、と言われました。やはり、感染予防のためです。
2.3. 抜歯プロセス・処方された薬
主治医に言われたことを歯医者さんに伝え、問題なく抜歯をしていただきました。
私の場合、抜いた親知らずはやっぱり良い子で、結構簡単に抜けてくれました。処置椅子に座ってから終了して待合室に戻るまで、全部でたったの20分。抜けた歯は言われていた通り結構真っ黒でしたが、根っこ部分がまっすぐスムーズな形でまるでコーンみたい。なんだか可愛くて持って帰りました。今までありがとう〜!
このコの良い形のお陰か?私の場合は穴を縫う必要がなさそうとのことで、抜いた箇所に止血用のジェルのようなものと、ガーゼボール(?)を詰めていただいただけでした。そして今回歯医者さんで処方された薬は2種類。
- セフゾンカプセル 100mg(抗生物質、1日3錠)
- ロキソニン錠 60mg(痛み止め、1日3錠)
抜歯をしたのが午後一番だったので、処置後すぐに昼の分として飲み始めました。
3. 抜歯後の症状・食事
問題なく抜歯自体は出来たものの、問題はその後です。
実は、ちょっとさかのぼりますが、最初に抜歯の予約時間を決める際に、「食べ物とかはやっぱり食べられなくなりますよね」と聞いたら、「そうですね、なのでお昼食べた少し後に来ていただければ時間おいて夜ご飯は食べられます」と言われてました。なので、「そっか、抜歯しても数時間おけば食べられるのか〜、余裕じゃん」なんて思ってしまい、抜歯を結構ナメてました。
抜歯当日、「注意点とか一応ちょっと調べておこうかな」と思い、軽く検索してみたら、みなさんなんだかすごい大変そう!(汗)すごく腫れて痛くて夜眠れなかった人や、数日間ゼリー状のものしか食べられなかった人など、しかもみなさん写真付きでリアルな体験談…。それで抜歯前の私はいきなりびびってしまいました。
ですが、歯医者さんでそのことを話したら、「今回抜くのは一本だけだし、上の歯なので腫れは多分あまりないだろう。食事も自分が食べられるのならば問題ない」と言われてホッとしました。
そして、抜歯後はこんな感じで過ごしました⬇︎
3.1. 抜歯当日
抜歯直後は麻酔も効いてるので、もちろん痛みは全くナシ。止血用に詰めてあったガーゼボールは少し経って捨てましたが、その後出血してる感じはありませんでした。でも、その後また出血するか、そしてどれだけ痛むのか分からなかったので、とりあえず準備しに薬局へ!他のブロガーさんなどを参考に柔らかい食材を買いに行きました。とりあえずコンニャク系のドリンクやお菓子、あと春雨スープなどの買いだめ。
その後、夜ごはんの時間帯になっても未だほとんど痛みませんでしたが、やっぱり注意はしたかったので夜ご飯は春雨スープで済ませ、夜の分の薬をのみました。歯磨きは抜歯したところは避けて、若干血がにじんでましたが問題なさそう。
3.2. 抜歯1日後
朝起きて、まず思ったのは「あれ、痛くない!」でした。歯医者さんには、「夜中に痛むようだったら痛み止めだけのんでもいい」と言われてたので、夜中か朝方痛くなる覚悟はしていたのですが、痛みはほとんどありません。また、鏡で見ても、顔が腫れてる様子もナシ。でも、口内全体にちょっと血っぽい味があって、歯全体も少し茶色(古い血?)っぽくなっていました。
この日の朝ごはんはバナナなどの柔らかめフルーツとジュース、そして朝の分の薬をのみました。10時に抜歯箇所の消毒の予約を入れていたのでチェックしていただいて、問題無さそうとのことでした。この日のお昼はコンビニで見つけたお粥、とても美味しかった!!なので、夜も同じシリーズの、別のお粥をダーリンにゲットしてきてもらいました(笑)
この日は、一応お昼の分までは薬を2種類とものみましたが、ほとんど痛みがない状態だったので、夜からは抗生物質だけにしました。
3.3. 抜歯2日後
朝起きて、この日も痛みは特にナシ。痛みというか歯茎がウズく感じはありましたが、特に気になる程度ではありません。
朝ごはんは野菜とフルーツのスムージー。我が家では土曜日の昼はほぼ毎週近所の極ウマお寿司を食べます!「ちょっと危ないかな〜?」と思いつつ、抗生物質のんでるし大丈夫!ってことでいつものトロたく巻き、アボカド巻き、そして穴キュウ巻きをいただきました ❤︎ 噛むのは基本左側で。夜ごはんはダーリンが作ってくれたスープカレー。野菜もいっぱい入ってたけど問題ナシ。ダーリンありがとー!
3.4. 抜歯3日後
この日の朝もスムージー、そしてこの日の朝の分で抗生物質は終わりました。お昼は残りのスープカレー、そして夜は友達となんとシュラスコ(ブラジリアンBBQ)の約束が以前からあったので、ちょっと不安ながら行ってきました!この日も噛むのは当然基本左側です。お肉たくさん食べましたが問題ありませんでした。
3.5. その後
シュラスコも問題なく食べられたので、「もうなんでもOK!」って感じでいつも通りの食事に戻りました。(抜歯2日後からもうすでに戻ってた…?)抜歯から5日後に歯医者さんでまた消毒とチェックしていただきましたが、今回も問題無さそうとのことで一安心。ちょうど1週間経った今では、意識するとちょっとウズ痒い感じはありますが、痛みも無くてほとんど気になりません。
4. 注意点
ということで、お陰様でとりあえず問題なく抜歯出来ましたが、やはり注意する点はたくさんあります。
4.1. 必ず主治医に相談
これは当たり前ですが、治療でステロイドなどの薬をすでにのんでいる方は、抜歯する前に必ず主治医に相談する必要があります。(抜歯でなくても、細菌感染のおそれのある処置の場合は相談しましょう。)現在の体調や皮膚筋炎・膠原病の症状、そして普段の薬の種類や量によって主治医が的確なアドバイスをしてくださるはずです。私は歯医者さんにももちろん薬のことを話しましたが、彼等からしたら膠原病の患者はとてもまれでしょうし、普段の様子なども知らないため、アドバイスするのは難しいと思います。
4.2. 食べ物
私の場合、抜歯前のちょびっとリサーチで食事がすごく不安になってしまったものの、思っていたよりも早く普段の食事に戻れました。ですが、やっぱり始めのうちは柔らかい食べ物を用意するといいと思います。
私はパンを食べないので、お粥や春雨スープは超オススメです。普段から食べている自分の好きな食べ物なら、テンション上がるしなお良いと思います。コンニャク系お菓子も久々だったし美味しかったけど、なんだか気合い入れて(?というか調子乗って?)食べ過ぎたみたいで、お腹こわしました…(汗)それはもしかしたら抗生物質かロキソニンの副作用もあったのかもしれませんが。でも、それ以外で体調を崩すことや、皮膚筋炎の症状の変化などは特にありませんでした。
4.3. 歯磨き・うがい
細菌感染を防ぎたいけど抜歯箇所を刺激したくないので、歯磨きについては特に注意が必要だと思います。
私の場合、抜歯当日から朝晩の歯磨きをしています。抜歯箇所はもちろん避けて触りませんが、隣の歯はいつもより優しく丁寧に、そして他はいつも通りです。うがいはゆっくり優しく、そして何回もします。というのも、歯を磨いて数回チャチャっとうがいをしただけでは、食べ物の残りが全部出てこないからです。やっぱり親知らずのあった穴に入ってしまうのか、うがいを続けていると小さい食べカスが少しずつ何個も出てきます。なので、本当にゆっくり、首をかしげながら、数回に分けてうがいをするのをお勧めします。
以上、私の体験談でした。抜歯を考えている方の参考になれば嬉しいです。抜歯される方、頑張ってください!
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