ブルーライトの乳幼児の目への影響について調べてみた!どうやって子供の目を守るか

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子育て

こんにちは、1歳ベビーの育児に奮闘中のchiyoです。

最近はコロナの影響もあって、小さい子供でもパソコンやタブレット、スマホなどを使いますよね。私も育児でヘトヘトの夕方は、ベビーの大好きなテレビ番組に毎日救われています。でも、やっぱり「小さな子供にブルーライトってどうなの…?」と心配なところもあるので、今回はそれについて調べてみました。

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WHO ガイドライン

5歳未満の小児に関する運動・座位活動・睡眠に関するガイドライン」が2019年4月24日にWHO(世界保健機関)から新たに発表されました。

そのガイドラインには、運動や睡眠の時間以外にも、デジタルデバイスの使用時間に関しても基準が設けられています。

  • 2歳未満の子供:Screen timeは推奨されない
  • 2歳~4歳の子供:Screen timeは1日1時間未満

Screen time(スクリーンタイム)とはテレビ、ビデオ、ゲーム機器、スマホなどを見て、体を動かさずじっと座っている時間のこと。スクリーンタイムは年齢に関係なく少ない方が理想的で、子供は出来るだけたくさん体を動かすことが強く勧められています

WHOのニュースサイト(英語)

日本の児童・生徒の視力低下傾向

2019年12月に発表された 「平成30年度学校保健統計調査」(文部科学省) によると、「裸眼視力が 1.0未満の者」の割合は、

  • 幼稚園 26.68%
  • 小学校 34.10%
  • 中学校 56.04%
  • 高等学校 67.23% 

この調査を開始した昭和54年度の「裸眼視力が 1.0未満の者」の割合は、

  • 幼稚園 16.47%
  • 小学校 17.91%
  • 中学校 35.19%
  • 高等学校 53.02%

どの年齢層もこの30年で増えていますが、幼稚園と小学校は特に増加しているのがわかります。

平成30年度学校保健統計調査

小児眼科の専門家

小児眼科医として多くの子どもの目を診てきた富田香先生(平和眼科(東京都豊島区)院長)曰く、

生まれたての赤ちゃんの視力は明るい暗いがわかる程度ですが、毎日の見る活動を通じて2歳で視力0.5前後に発達し、5歳で8割の子どもが視力1.0に達していきます。(中略)生まれてから小学校に上がる前までの乳幼児期が子どもの目の発達にとってとても大事な時期……この時期に、強い『遠視』や『乱視』、『近視』があったり、目の位置がずれていたりする『斜視』になっていると、視力の発達が起こらず、『弱視』となってしまいます

このごろ親世代に比べて子どもの世代で近視が増えていることを考えると、遺伝だけでは説明がつきません。つまりスマホなど、デジタルデバイスの過剰な使用が影響していると考えられます。なお強い近視になると視力や視野に障害が起きる緑内障網膜剥離などの危険性が高まることが知られています。

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ブルーライトの専門家

ブルーライト研究の第一人者である眼科医 綾木雅彦先生(慶應義塾大学医学部 眼科学教室 特任准教授)は、近年の児童・生徒の視力低下の原因には、遺伝などの要素以外にも、子どもたちが外遊びをしなくなったことが要因のひとつにあるとの意見。

日光にふくまれるバイオレットライトには近視の進行を抑制させる効果があるとされており、日光を浴びる時間が減ったことで近視が進行してしまっているというのだ。子どもたちの近視の進行は世界的な問題となっており、特に顕著なのがアジアだという。シンガポールでは政策として、1日30分の外遊びを行うよう子どもの目のケアに取り組んでいるという。

また、綾木先生によると、子どもは大人よりも電子機器から出るブルーライトの影響を受けやすいという点も気になる。

子どもの目はピントを合わせる調節力が強く、また目の中に入る光の量も大人に比べて数倍多くなります。つまり、大人と同じようにタブレットやスマートフォンの画面を見ている場合、光の感受性が高いこともあり、数倍の影響を受けてしまうのです。

そして、スマートフォンやタブレットの場合、画面との距離が近いことが原因で目の問題を起こす可能性が。

仮性近視とは、近眼ではありませんが、近くにピントが合ったまま調節する筋肉が痙攣する病的な状態をいいます。スマートフォンやタブレットの場合、画面との推奨距離である60cm以上どころか15cmぐらいの距離で長時間見ていますので、目には大変よくない状態です。また、スマートフォンの小さい画面を見ていると目を上手に動かしにくくなり、内斜視(より目)を引き起こす原因にもなりえるのです。

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子供の目を守るために出来ること

スマートフォンやタブレットなどの怖さはわかってきましたが、実際に子供との生活でデジタルデバイスを全く使わないのは非現実的ですよね…そこで、子供の目を守り、目の発達を促すために実際に家庭で出来ることを考えてみました。

外遊び

子供が広い場所で体を動かして遊ぶ時には、近くや遠くを見たり、体の動きに合わせて目を使うので、自然とピント合わせ眼球運動ができます。ピント合わせや眼球運動は、本を読んだり、黒板の文字を写したりするなど、教育を受ける際にもとても大事な機能となります。

また、日光に含まれるバイオレットライトを浴びることで近視の進行を抑制させる効果も期待できるのでダブルに嬉しいですね。1日最低30分、出来れば2時間くらい外で過ごすのが理想的とのこと。

実際、台湾では小学生の屋外活動の時間を増やす取り組みで効果を上げてきました。20歳以下の8割以上が近視で、政府は法改正を行い対策を。週に150分、屋外で体育の授業を行うことを義務化し、理科などの授業も1日2時間以上屋外にいることを目標に掲げました。この取り組みを始めた2011年には、視力0.8未満の小学生の割合は50.0%でしたが、2020年には、44.3%に低下。2001年から毎年増加し続けていた視力不良の生徒の数が大幅に減少しました。

出来るだけ大きな画面で

ベビーに動画などを見せる時には、出来るだけ大きな画面で見せましょう。スマートフォンよりもタブレット、タブレットよりもテレビやパソコンですね。スマホだとどうしても手で持ってしまうので距離が取りづらいですが、タブレットだと距離をとってテーブルなどにも置けますし、テレビだとなおさら距離をとりやすいので、子供が体を動かさずに近くの画面一点を集中し過ぎるのを防げます。

ブルーライトカット機能

パソコンのモニターの場合はブルーライトをカットする機能がついているものがありますし、スマホやタブレットはブルーライトをカット出来る液晶保護フィルムを付けることが可能です。私自身、家で使っているデバイスにはブルーライトカットフィルムを付けていますし、普段使っているメガネもブルーライトカット機能付き。大人しくメガネをかけてくれる子供だったら、デジタルデバイスを使う時は子供用のブルーライトカットメガネをかけてもらうのも1つの手ですね。

画面と距離をとる

ベビーにテレビを見せる場合、画面の縦の長さの3倍は離れて、正面から見せるようにする。また、目が疲れてしまうので一度で30分がマックス。暗い部屋で明るい画面を見ることも、目の疲れにつながるので、ある程度明るい部屋で見るように注意しましょう。

まとめ

子供の一生の視力を左右する乳幼児期。ブルーライトを放つデジタルデバイスの使用は極力避けた方が良いものの、やっぱり現実的には難しいですよね。でも、リスクを理解した上で、出来るだけ対策をとって使えればとても役立つ子育てツールにもなります。(我が家では夕方はホントにライフセーバーです!汗)それでも一番いいのは体を使った外遊び!子どもの目の色々な機能が育ちますし、親子で遊べれば楽しい思い出もたくさんできます。コロナの影響で在宅勤務が増えているママパパの視力にも精神面にも良い影響がありそうです。出来るだけスマホなどのデバイスに頼らず、一緒に外で体を動かして遊びましょう。今日も育児頑張りましょう〜!

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